2016年7月23日土曜日

【最高1957】メタグロス軸『ぐるぐるバトルドーム』構築紹介

1 はじめに

図解。

グロスを相手のパーティにシュゥゥゥゥゥゥゥ!
超!エキサイティング!

※勢いを表そうとしただけで雨が降っているわけではありません。



2 パーティメンバー

シーズン16は以下のメンバーで潜っていました。

3 戦績

最高レート:1951

当初100戦しないうちに勝率6割後半で1950を超えたため、「お、今期も2000はいけるな」とか思っていたらその後200戦して一度も1950を超えられなかった。
悲しい。

4 個別メンバー紹介

✼メタグロス

H−B:陽気もちものなしガブのじしん+さめはだを確定耐え
H-D:ゲッコウガの珠あくのはどう確2
S:ガブリアス抜き
A:残り

メガシンカして変形合体することになった鉄塊。
「600族がメガシンカしたら700族」という至極当たり前のことを、「600族ですら強いのに700族とか最強じゃん!!!」と小学生並の思考回路で今期の軸になった。
単純である。

「80−145−150−105−110−110」という種族値が高すぎてもうよくわからなかったので、KP上位のポケモンを中心に調整を施した。
ガブリアスと殴りあうため、またマンダへの後出しから処理できることかられいとうパンチを採用。
残りのポケモンでニンフィア、サーナイト等のフェアリータイプが重かったのでアイアンヘッドを、アイアンヘッドとれいとうパンチを両半減していくるみず・ほのおタイプ用にタイプ一致しねんを採用した。

「Hに少し振るだけでガブのじしん+さめはだを耐える」
「サンダーを上かられいとうパンチで確2」
「ニンフィアを一撃で上から倒せる」
「メガゲンガーのシャドーボールでも耐えて反撃できる」
「ロトムもしねんのずつきで確2がとれる」
などなど、「高火力高耐久で、しかも上から殴れる」ことが単純かつ明確につよい。
またタイプ一致技2つが怯み付きなので、「もう負けた」と思ってからグロスの自覚の強さで拾った勝ちも結構あり、名実ともに今回のエース。

最後の1枠は当初出てくるナットレイやガルーラを殴れるアームハンマーを採用していた。
これはこれで悪くはなかったが、メタグロスを目にして後出してくるポケモン、特にヤドランやクレセリアといったポケモンに引かざるを得ない場面が多く、それならばとどくどくに変更。
パーティ全体としてサイクル戦しやすいメンバーになっていたので、一度どくを入れてしまえば裏のバルジーナなりトリトドンなりでハメ殺すことができる。

また数値が大きいこと以上に半減数が多く得手不得手がはっきりしているので、相手の行動も比較的読みやすい。
具体的には「メタグロス+トリトドン」、「メタグロス+バルジーナ」、ついでに「トリトドン+バルジーナ」の3体の並びがとても優秀で、選出率もこの3体が多かったように思う。


✼バルジーナ

H-D:めがねサザンドラのりゅうせいぐん耐え
S:4振り85族抜き抜き
B:残り

主にグロスが苦手なギルガルド、ランドロス、カバルドン、キリキザンなどの相手とガルーラ対策要因。

ブラッキーと比較されることが多いが、今回はグロスの後ろに控えることもあり、
・地面を無効にできる
・バシャーモに後投げできる
・ギルガルド相手が安定しやすい(聖なる剣で抜群をとられない・上からギルガルドに挑発が撃てる)
・Sが比較的高い挑発持ちのためスイクンやクレセリアの相手もそこそこ以上にできる
あたりを重視し、バルジーナの採用に至った。

スイクンやクレセリアに上から挑発をするためSに少し多めに割いている。

一般的なメガガルーラのれいとうビームならバルジーナは2耐えする上、グロひみつを耐えてイカサマで吹っ飛ばせること、いわなだれ搭載個体がかなり少なかったことなどもあり、今期はガルーラの相手がかなり安定した。
れいとうビームの氷は事故として処理しましょう。

特性ぼうじんのおかげでガッサや砂ダメのスリップを意識しなくてもいいのも高評価。

耐久に厚くSもそこそこ高いのでどくばねちょうはつでかなり多くの相手を誤魔化せる上、タイプ一致イカサマがあるため起点にもなりにくい。
毎回思うがもっともっとレートで見かけてもいいポケモンだと思う。

✼トリトドン
AC:ねっとう+じしんでH252メガゲンガーをほぼ確殺
HD:残り

前シーズンから続投。もちもち。

「メタグロス+バルジーナ」の並びを考えた時に、「ミトム・ヒトム・サンダー・ボルトロスなどの特殊電気」「クレセドラン」「メガゲンガー」「スイクン」あたりに弱いと感じ、電気の一貫を切りつつ状態異常にも耐性をもてるトリトドンに白羽の矢がたった。

調整は前シーズンからかわっていないので、詳細は前シーズンの記事を参照してください。

前シーズンではミラーコートを採用していたが、採用理由のラティオスやサーナイトに対し今期はグロスが強く出られたので今期は不採用。
代わりにじわれに変更し、このおかげでスイクンや受けループに対して強く出られるようになった。
一時期今シーズン47打席ヒットが出なかった荒木雅博と競うレベルでじわれがあたらなかったが、最終的に2割くらいは当てていたのでぎりぎり許したいと思う。

前シーズンに比べて鬼火搭載のメガゲンガーが増えた気がするためじしんの火力が心もとなくなることが多かったため、じしんをだいちのちからにしてもよかったかも。


✼ヒートロトム
HB:特化メガクチートのふいうち2耐え
S︰同族意識の12振り
C:残り


内部だけでなく周りまで加熱する電子レンジ。
オーバヒートしか使えないと電子レンジとして使いづらそうだなって思う。
焦げる上に次すぐ使えなくなりそう。

ここまでで辛いクチートやアロー、ナットレイ、ハッサム等をみるために抜擢。

最近だといわゆる魔界ヒトムが多く環境にみられるが、今回はクチートやアローにの相手をする必要があるためB補正をかけがっつり努力値も振った。
具体的にはクチートのふいうちを2耐えするまで物理に振って、Sに少しだけ振ったあと残りをCに振り切り。

役割対象のナットレイやハッサム、クチートなどに撃つオバヒは確定。
アローに対して電気技の選択は、一度麻痺させてしまえばグロスやバルジーナで相手がしやすくなるため、麻痺3割を重視してほうでんを選択。
クチートのふいうち空かし、及び炎や電気を半減してくるガブ等の交代先に刺せる鬼火を添えた。

またここまでBを振った結果、アロークチート以外にもマンダやランドロス等にも後投げできるように。
ランドロスにも役割を持たせるにあたって、岩技を2耐えできるようになるオボンとめざ氷をもたせた。

オボンのみをもたせたことでメガヘラクロスのロックブラストも耐えるようになる。
今のヒトムはオバヒを持っていないことも多く、結構初手ヘラヒトム対面でロックブラストで突っ張ってくるので、「ロックブラストを耐えてオバヒでふっとばす」ってこともできたり。
雪崩が減ってひみつのちからが増えたため、ガルーラの相手もある程度できる。

結果としてクチート、ハッサム、ナットレイ、メガヘラクロス、マンダ、ランドロス、ギルガルド、アロー、ガブ、ガルーラなど結構な範囲のポケモンに対して役割をもてるように。
実際使っていてB振りが活きた場面はとても多く、火力もそこそこあり非常に使いやすかった。

今回の構築で一番の収穫はB振りヒトムの強さに気づけたことですね。


✼マリルリ
H:ちきゅうなげ4耐え
A:H4振りガブリアスをじゃれつくで確1
S:4振りバンギラス抜き抜き

オボンをヒトムにとられたためラムのみを噛みしめることになった兎。
ヌメルゴンとこいつはすぐ行動を選択すると道具がバレしそうだな、と思ったのでちょっと悩むふりをしてから突っ込ませるって謎の心理プレイをしていた。

今までずっとオボンで使っていたのだが、オボンをヒトムに使ったこととラムが主に役立つカバや鬼火アロー等にタイプ一致高火力を叩き込めることもありラムをもたせた。

上記のカバアローはもちろん、兎に鬼火を仕掛けて来がちな今のヒトム、突然出てくるバシャやらガモスの鬼火、ポリ2のでんじはどくどくらへんを解除して一撃いれることができる。

サザンドラを始めとした竜の一貫切り、ラムを含めてカバやニンフィア、アローの相手がある程度できる、ガモスを始めとした炎に強い…などの理由から採用。

パーティが全体的にマリルリやクチートに弱かったため、それらとの対面の時上から殴れる用Sを少し多めに割いた。
残りをちきゅうなげ4耐えまでHに振って残りをAに。
ここまで振ることでポリ2やブシン、バンギラス当たりもまとめて抜けるのでよかった、が、ニンフィアには結構抜かれることがあったので、ここまでSを振るなら4振りハッサム抜き抜きくらいまでSを振ってもよかったかもしれない。

ラムをもたせた理由が「状態異常を無効にして高火力水技を叩き込める」なため、たきのぼりは外せなかった。
じゃれつくとアクジェはいわずもがな。

最後の1枠は悩んだが、ナットレイがぽんぽん出てくることとカバルカイリューでルカリオに積ませず一撃で倒せるばかぢからを採用。
結構マリルリ対面で舞ってくるルカリオはいたので、ばかぢからを持っていて助かった場面は多かった。


✼ヌメルゴン

S:スカーフ込最速ゲッコウガ抜き
C:H無振りのゲッコウガの突破率が最大(87.5%)になるまでC振り
H:残り

3回目の採用なのに1回目はメガネ、2回目はラム、今回はスカーフと毎回型がガラリとかわる器用なやつ。
ここまでで「あれ?ゲッコウガ重くない?気のせい?」と感じ、実際に気のせいではなかったので考えた。
ここまでで辛いゲッコウガ、ジャローダ、及びくさむすび持ちのボルトロスとSラインの底上げ用。

あくのはどう等はもちろん珠れいとうビームも無振りで耐えるため後投げできること、スカーフはまず読まれないことあたりから採用。
特化りゅうせいぐんで無振りゲッコウガを高乱数1発で落とすことが可能。

相手はスカーフを警戒することはほぼほぼないため、ゲッコウガ以外にもガブ、ガルーラ、メガルカリオ、ラティオス、ボルトロスあたりを上から高火力で殴ることができる。
特に裏にマリルリがいるのでガブやサザン対面で相手がドラゴン技で殴ってくることは少なく、結果として楽にそれらを1体もっていけることも多かった。

技の選択は最大火力のりゅうせいぐん、メガルカリオやジャローダを上から弱点を付きたいためだいもんじ、ガルーラに対する同じ理由できあいだま。
最後の枠ははらだいこ後のマリルリやヌメルゴンをみて出てくるフェアリー、ガッサに対する命中安定技としてヘドロばくだんを採用した。

Sをゲッコウガ抜きまでしかしていないため、特にメガゲンガーを抜きたいと思うことが結構あったので、Sに補正をかけてメガゲンガーまで抜いてしまった方が使い勝手はいいかもしれない。
その場合無振りゲッコウガへのりゅうせいぐんでの突破率が87.5%から31.3%にまで落ちてしまうが、きあいだまの7割で突破可能であるし、りゅうせいぐんの命中率が9割であることを鑑みると、やっぱりメガゲンガーは抜いておいたほうが取り回しはしやすかったように思う。

奇襲性能はピカイチで、倒したあと相手がフリーズすることがとても多かった。
調整はもうちょっと詰めれると思うので、また検討して使ってみたい型である。


5 反省点

ここからはパーティ反省会です。
当初勝率約7割で1950まであげたので、流石に2000乗るかと思ってたのに全然そんなことはなかった。
負けてる時に思っった「ここがあかんな」ってのをざっと書いておきます。

✼Sラインが低すぎた

最速がヌメルゴン、時点が初速はそう早くないメタグロス。
上から殴られることが多くて、急所負け等も多かった。

またその最速のヌメルゴンも、マリルリを多く呼ぶ関係上りゅうせいぐんを打ちにくいタイミングが多々あって動きづらかった。
ヌメルゴン自体はとても強かった反面、取り回しがしにくかったのはパーティ全体の問題でしょう。

✼相手の初手を読みきれなかった

後出しから対応できるコマが少なかった、と置き換えても良い。
具体的にはガルーラとゲンガーを考えて初手バルジーナを出して相手がゲンガーだった時に、交代したあと安定してゲンガーを突破できなかった。

ガルーラかゲンガーどちらで来るかを常に読むのは私には無理なので、「パーティとしてしっかり誘導するか」、「ゲンガーとガルーラどっちが来てもある程度対応できるコマを入れるか」、「どっちにも安定して後出しできるようにするか」、どの形でもいいので次のパーティでは対応できるようにしたいところ。

✼火力不足(受けの過多)

そのまま。相手にかける負担が少なすぎましたね。
サイクル戦で押し負けるってことが多かった。
次回のパーティでは改善したいところ。


6 結び

シーズン16、終わり!
結構反省点が残るシーズンになりました。

次シーズンはワルビアルミミロップを使いたいな…と思っていますが、最後のシーズンならライボルトドククラゲも使いたいし…迷いどころですね。

ワルビアルドククラゲの並びは悪くなさそうなので(ワルビアルがガブゲンガルに勝てて威嚇込みで物理につよく、ドククラゲがワルビの苦手なバナやマリルリ、バシャ、ゲッコウガ、ニンフィア、ジャローダ等につよい)、同時採用もあるかもしれない。

サンムーンの情報も出てきたし、GOも配信されましたし、まだまだ楽しめそうです。

今回はここまで。
次回もよかったら見てください。
ではでは。


<書いた人のtwitter>

5 件のコメント:

  1. 今回も個性的なパーティで記事が面白かったです!ありがとうございます。ところで、ととさんは少しマイナーなポケモンを使っておられますが、もし相手も同じような少しマイナー感じのパーティだったらどういった選出をしてますか?教えて頂きたいです

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    1. 感想ありがとうございます!
      マイナーよりのパーティだと、選出は時間かかりますね…
      KP高めのポケモンたちは事前に考えてありますけど、そうじゃないのは計画にないので見逃しがないか検討が必要なですから。
      なのでそのポケモンのメジャーな型を思い出す→それに対応できそうなポケモンを考える、の流れで選出しますね。
      例えば「コジョンド→珠さいせいかすてみとびひざ→バルジーナで受けるかマリルリで倒すかしたほうがよさそう。」、「クレベース→物理受けかチョッキ持ち→グロスもゴツメ×2+じしんで大きく削られるから、できればヒトムで攻めたい」みたいな感じですね。
      ただマイナー寄りだと知識不足でやられることがあるので、安定した選出は難しい印象があります。

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    2. なるほど、わかりやすい説明ありがとうございます!自分もそういった場合には主にタイプ相性から入って対面で倒す、といったことを心がけてはいますが役割とかも考えた方が安定しそうですね。最近はKP上位も型が多すぎて何してくるかわかりませんけどw

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  2. いつもこのブログを楽しく読ませていただいています。そして、できればマニューラ軸のパーティを組んでいただければと思います。個人的にマニューラは襷で使っております。ととさんがどんな方で新たなマニューラの可能性を切り開いてくれるか楽しみです。

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    1. 気づくの遅れてすいません、コメントありがとうございます!
      マニューラも面白いポケモンですよねぇ。
      KP上位陣に軒並み強いのでとても可能性を感じます。

      残念ながら今シーズンはワルビアルを使っていて、役割が被ってしまったのでマニューラは使えませんでした。。。
      マニューラをよく使っててうまいなぁと思っている方だと、メガサメハダーで2100いってらっしゃるしぇいるさんのブログなんかが参考になると思いますよ。
      件のサメハダーの時のパーティにもマニューラ入っていたはずです。

      サンムーンでも今のところレートは続ける予定なので、機会があれば私もマニューラ使わさせていただきますね。

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