1 はじめに
第6世代から追加された新要素「メガシンカ」。
これによって専用とくせい「おやこあい」からの破格の性能を手に入れたガルーラや、A105のちからもちメガクチートなど、前作まであまり見られなかった色々なポケモンがレート環境に登場するようになりました。
メガ枠を2つもつことも珍しくなく、レート対戦を考える上で「メガシンカ」を考えることは最も重要なことの1つ。
その中でもリザードンは特に重要なポケモンといっていいでしょう。
リザードンは他の全てのポケモンと違い、唯一「メガシンカ先が2種類ある」という非常に強力な個性をもっています。
重要なのは「事前にどっちにメガシンカするかわからないのに、XYの能力が大きく違う」という点です。
圧倒的な特殊火力と高めの特防をもつリザードンY。
高めの物理火力と優秀な範囲、耐性が変化するリザードンX。
「Yだと思って選出したのにXで全抜きされて負けた…」みたいな経験は多くの人が経験しているのではないでしょうか。
レート環境のリザードン戦において、「どちらにメガシンカするのか」を選出段階で正確に判断できることは非常に重要なのです。
では「どっちにメガシンカするのか」を判断するには、何をヒントにすればいいのでしょう。
ネットでは「相手のパーティがライコウに弱い場合はX」「特殊物理のバランスから考える」などなど、いくつかのリザードンのみわけかたが散見されますが、果たしてそれは本当に確かなのでしょうか。
今回は「リザードンがどっちにメガシンカするのかを見分ける」ことを目標に、今よくいわれているリザードンの見分け方が本当に通用するのか、またリザードンを見分けるためにより良い方法はないのかを探っていきたいと思います。
2 よくいわれている「みわけかた」
さて、リザードンがどちらにメガシンカするのかに関してよくいわれている「みわけかた」がありますよね。
ここでは真偽はともかくとして、よくいわれている「リザードンのみわけかた」をまとめて簡単に紹介したいと思います。
①相手のパーティがライコウ(高速電気)に弱ければリザードンはX
結構いわれてるのがこれ。
リザードンYは上からライコウに攻撃されるため、もし電気が一貫しているなら一貫を消すためにリザXであることが考えられます。
高速電気という括りで、他にライボルトやヒートロトムを上げる場合もあるみたいです。
②相手のパーティがマリルリに弱ければリザードンY
マリルリがアタッカー型のリザードンXに強いため言われていることでしょう。
炎と竜を半減以下にすることができます。
逆にリザードンYならソーラービームで上から殴れます。
③相手のパーティの特殊物理のバランスで判断
相手のパーティの特殊物理の数で判断。
リザードン以外のメンツが特殊が多いならX、逆ならYって感じですね。
④サイクル戦しそうならY(壁貼り等のパーティならX)
リザードンXは竜技がげきりんであることが多いこと、りゅうまいつるぎのまいからの全抜き型が多いのに比べて、Yは天候が5ターンしかないこととオーバーヒートに代表される火力に瞬発力があることが理由でしょうか。
逆にステロ撒いて壁貼りして〜みたいなパーティだとXが多いと思われることが多いみたい。
⑤相手のパーティに地面が一貫しているならY
リザXだと地面が一貫してしまいます。
じしんはかなり多く採用されるサブウェポンなので、地面の一貫を嫌う場合は多いでしょう。
⑥天候始動+天候エースがいる場合はY
要はカバドリュやバンドリュ、トノスターなんかの場合ですね。
天候を書き換えることで結果的に天候をコントロールしやすい(砂パなら砂、雨パなら雨を継続させやすい)ので、Yが多く採用されるとされているみたい。
もちろんバンドリュ偽装構築なんてものもあるので、そこは注意しないといけません。
3 リザードンパーティサンプル集
ここでは実際にレートで使われてるリザードン入りパーティを30ずつ集めて作成したパーティ集やKP表をみていきましょう。
サンプル元は私が実際レートであったパーティやフォロワーさんに教えて頂いたパーティとネットで探したパーティです。
まずはパーティ集。
いま気づいたけどカバルドンがカバだったりって表記揺れしてますね。
まあわかるよね(適当)
この表ざっとみるだけでもなんか傾向はわかる気もしますが、よりわかりやすく見ていくためにKP表を作成しました。
①リザードン入り全部のKP表
リザードンXYの区別ないKP表がこちら。
KP2以上のポケモンに絞っています。
例えばカバルドンなら、「リザードン入りのパーティが60あったらそのうち23のパーティに入っている」ということです。
特に1位カバルドンはリザードン入りの象徴ともいっていいのではないでしょうか。
他にボルトロス霊やナットレイ、マンムーと対電気のポケモンが多いのも印象的です。
②リザードンがXだった時のKP表
リザードンがXだった場合の他のポケモンのKP表。
目立つのはゲンガーの数でしょうか。
リザードン全体でも2位でしたが、リザードンXの場合はカバルドンを抑えて一番を獲得しています。
③リザードンがYだった場合のKP表
カバルドンが1位、ガブリアスが2位に浮上、ナットレイが3位に浮上と全体的に対岩が強く反映されているKP表になっている気がします。
対電気に関しては意外にマンムーが下がってますね。
④リザードンYとXの比較表
②と③のリザードンXとYのKP表の比較。
青がXの時に多いポケモン、橙がYのときに多いポケモンです。
大きくXの場合に多いのがゲンガー、マンムー、ジャローダ、クレッフィ、ロトム水、エルフーン、グライオン。
大きくXの場合に多いのがゲンガー、マンムー、ジャローダ、クレッフィ、ロトム水、エルフーン、グライオン。
ジャローダ、クレッフィ、エルフーンと起点作りで有名なポケモンが多く、残りのグライオンとゲンガー、ロトム水はリザードンの弱点である地面を無効にできます。
ただ意外なのがマンムー。
イメージ的にリザードンYのパーティに多いのかなって思ってましたが、結果は全く逆になりました。
イメージ的にリザードンYのパーティに多いのかなって思ってましたが、結果は全く逆になりました。
逆にYで多かったのがガブリアス、ナットレイ、クレセリア、サンダー、マニューラ、ランドロス霊。
岩耐性をもつガブリアス、ナットレイと、威嚇と地面無効でガブリアスなどに強いランドロス霊、不一致岩ならなんともなく、つきのひかりの回復量も増えるクレセリアはわかりやすい。
ナットレイはロトム水対策も兼ねてるのかも。
サンダーは炎と草の範囲を半減以下にしてくるボーマンダ、カイリューに強めだからでしょうか。
マニューラも同じくその氷4倍連中に強いところの評価のようですね。
さて、リザードン入りのパーティのKP表も確認できました。
今度はそのKP表を元に、ネット上でいわれている「リザードンのみわけかた」が本当に確かなのかを1つ1つ検証していきましょう。
記号は以下の意味です。
☓→微妙
△→そこそこ
◯→かなり判断できる
これを見分けるためには、まず「ライコウに弱いってどんなパーティやねん」ってことを考えなければいけません。
「ライコウに弱いパーティ」というのは、つまり「ライコウに強いポケモンが入ってないパーティ」ということですね。
ではライコウに強そうなポケモンを、リザードンKP表から拾い出してみましょう。
ではこいつらだけに絞って、XYそれぞれのパーティでの分布はどうなっているでしょうか?
まあ2つめは普通に言われてそうなのもありますが…。
シーズン毎に型などの流行り廃れがありますから(シーズン8の素催眠ゲンガーなど)、今後通用しなくなっていく可能性はありますが、個別のポケモンで判断していった方がよい気がしました。
最初にXY別に多かったポケモンを紹介しましたが、差が多いポケモンだけでもう一度紹介。
◆Xのほうが多いポケモン
さてさて、長々と書いてきましたが、ここらで1回まとめてみましょう。
ここまでの考察の結果です。
さて、この5つのパーティはどっちでしょうか?
1つずつ答えをみてきましょう。
①→Y
クレセリアがいるのでYが濃厚。
起点作りのポケモンとしてはライコウがいるので若干迷いますが、もしXだった場合地面の一貫がなかなかヤバイことになりそうです。
②→X
これはわかりやすいですね。
ゲンガーがいて、起点作りのエルフーン。
ついでにロトム水もXの時に多いポケモンでした。
Yの特徴としてガブリアスが多いもありますが、他のものより正確性が低いことと、Xの特徴がいくつかあるためXと判断できます。
③→Y
Xの特徴のゲンガーなし、起点作りのポケモンなし、ライコウに弱くない、受けルっぽくもない。
Yの特徴のクレセリア、ナットレイもいませんし、地面の一貫も高くはないですが、サンダーとマニューラ、ガブリアスはリザードンYの場合に多いポケモンです。
④→Y
ナットレイがいるのでY濃厚。
Xの特徴も満たしていませんし、Yって判断でいいでしょう。
あと上には載せてない方法ですが、もしXだったらドラゴンがカイリューサザンドラと合わせて3体になってめっちゃ動きにくそうって判断もできますね。
ドラゴンタイプは2体までの被りはありえますが、3体目以降は少ないだろうという判断は可能かもしれません。
⑤→X
Xの特徴のゲンガーがいますが、同じくYの特徴であるナットレイもいます。
場合地面の一貫性がすごいことになってるのでYっぽい気もしますが、電気の一貫性(特にロトム火やライボルト)を考えるとXだという気も。
うーん。
正解はXでした。
こんな感じでだいたいのパーティに対しては判断の手がかりとすることができますが、最後の⑤のように私が今回まとめた結果だけでは判断しにくい場合も。
こういったところは、今後また検討と検証して詰めていきたいです。
リザードンって相手にすると本当に強いですよね。
特に鈍足でパーティが固まってる場合、判別間違えると悲しい対戦結果になることもしばしば。
わかっていても押し切られる時もある。
ただ初代で赤を買い、最初に手に入れたポケモンがヒトカゲだった人間としては対戦でしっかり戦えるポケモンになったのは非常に嬉しいところ。
今回の記事で全てのリザードン入りパーティをあてれる!…とまではいいませんし、1分30秒の選出時間では判断するのが難しいところもありますが、判断するための材料としてはある程度役立つものになっていると嬉しいです。
今回あげた中でも、特に考察部分ではツッコミどころがあるかもしれません。
その場合はTwitterでもコメント欄でも「どこどこはこうじゃねえの」って教えてくださると助かります。
最後になりましたが、Twitterで「リザードン入りパーティ教えて」って声に反応してくれた人たち、本当に助かりました。
ありがとうございました!
では今回はここらへんで。
また見にきていただけると嬉しいです!
4 「みわけかた」をみわけよう
さて、リザードン入りのパーティのKP表も確認できました。
今度はそのKP表を元に、ネット上でいわれている「リザードンのみわけかた」が本当に確かなのかを1つ1つ検証していきましょう。
記号は以下の意味です。
☓→微妙
△→そこそこ
◯→かなり判断できる
①相手のパーティがライコウに弱ければX
これを見分けるためには、まず「ライコウに弱いってどんなパーティやねん」ってことを考えなければいけません。
「ライコウに弱いパーティ」というのは、つまり「ライコウに強いポケモンが入ってないパーティ」ということですね。
ではライコウに強そうなポケモンを、リザードンKP表から拾い出してみましょう。
赤いところがつよそうなポケモンです。
強そうの基準は「対面から殴りあってメガネでもめいそうライコウでも汎用性を失わずに勝つ手段がある(メジャーな型で対応できる)」にしました。
ガブとかランドはスカーフ想定。
突っ込みどころあったら言ってください。ではこいつらだけに絞って、XYそれぞれのパーティでの分布はどうなっているでしょうか?
これがXYのKP表に、さっきのライコウにつよいポケモンを赤く印をつけたものです。
合計KPはその赤いポケモンの合計のKP。
これをみると、合計KPはYが63なのに対しXは43。
つまりYのほうがライコウに強いパーティになりやすい傾向があることがわかります。
ただしこれだけだと「そういう傾向がある」のは確かですが、確実に判断できるとまではいえませんね。
特にどちらでもKPが高いカバルドンがいるため、これだとカバルドンがいた場合にどっちかよくわかりません。
そのため判断材料としては△って評価になるでしょうか。
ライコウに強いかで判断する→結果:△
②相手のパーティがマリルリに弱ければY
さてさて、次にいきましょう。
これも同じくマリルリに強いポケモンを選んで、XYでのKPを調べていきましょう。
マリルリにつよいだろうポケモンリスト。
クレセリアとかは迷ったけど、まあはらだいこの起点にもなるし。
さて、次がこれらのポケモンのXY別でのKP分布です。
一応、合計KPを比べてみるとマリルリに弱い時はYの方が多い傾向にあります。
ただ今回はさっきのライコウのときよりさらに差がありません。
そして重要なのはゲンガーの存在。
XでKP1位だったゲンガーを両方から抜くと、以下のような表になります。
このとおり、ゲンガーを抜くと「マリルリに弱いかどうか」ではほとんど差がなくなってしまうのです。
また「Xがマリルリに弱い→マリルリに弱ければY」ってのは根拠としてもちょっと弱い。
理由は2つあります。
①もしリザードンXが鬼羽だった場合、むしろマリルリはリザードンXに勝てない
これが大きい。
はらだいこもってたら突破できるのでしょうが、もしもってなかった場合、マリルリはリザードンXには勝てません。
鬼羽も一定数いる以上、リザードンXがマリルリに弱い…って前提そのものが若干怪しいです。
②もしマリルリがチョッキだった場合、リザードンYはマリルリに勝てない
もう1つ、リザードンYがマリルリに強いわけじゃないんですよね。
対面からだった場合、チョッキマリルリにリザードンは勝てません。
というか私のオボンマリルリもほぼほぼ対面からならリザY倒せるように調整してたりしましたし、少なくともリザードンYがマリルリに強いわけではないのは確かかと思われます。
以上、KPから考えても理論から考えても、「マリルリに強いかどうか」ではXYの判別はできないといっていいでしょう。
マリルリに強いかどうかで判断する→☓
③相手のパーティの特殊物理のバランスで判断
これも同じように「メジャーな型が物理か特殊か」にわけてKP表をみていきましょう。
赤が物理っぽいの、青が特殊っぽいの、緑がどっちもいたりってやつ。
ガルーラは緑でもよかったけど、特殊ガルーラは事故扱いとし物理にしました。
こちらがXY別のKP結果。
割合としちゃYの方は確かに物理が多いですが、Xの方は半々ですね。
極端にどちらかによってない限り(例えばリザードン以外全部特殊とか)は、物理と特殊のバランスで考えるのは無理そうである。
物理特殊のバランスで考える→☓
④サイクル戦しそうならY(壁貼り等のパーティならX)
サイクル戦しそうかどうか…というより壁貼り等のパーティの方がわかりやすいので、そちらでやりました。
絞るのを「起点作りのポケモンがいるかどうか」で行ってみました。
起点作りの基準は「壁貼りサポートの型が一定数いる・あくびやでんじはなど状態異常にするポケモンが一定数いる」みたいな感じ。
これが全体のKP表。
ロトムも壁貼りいるけど、絶対数として少ないので外しました。
これがXY別のKP表。
合計KPでいくと、約1.5倍くらいの差がXYで出てますね。
XYともに30パーティずつなので、Yだと半分くらい、Xだと1/3くらい。
そしてカバルドンを除くと、その差が顕著になります。
カバルドン抜きのKP合計は2:13。
Yがジャローダの2しかないのに対し、Xはそのジャローダも含めかなりの数がいます。
その差が6.5倍だからかなり差がありますね。
起点作りのポケモンとしてみてもある程度は判断できますが、カバルドン以外の起点作りのポケモンがいる場合は、多くの場合リザードンXの場合が多いようです。
起点作りのポケモンがいるかどうか→△
特にカバルドン以外に起点作りのポケモンがいる場合→◯
⑤地面が一貫しているかどうかでみわける
これは絞るのは簡単ですね。
地面を半減以下にする場合、タイプ相性+ふゆうポケモンで絞ってみましょう。
なんかすっごい多い気がしますね…半分弱が地面半減以下な感じ。
スイクンやヤドランなんかは半減以下じゃないけど後出しできるんじゃね?と思わないでもありませんが、今回はややこしくなるので単純にタイプ相性とふゆうだけにしぼりました。
XY別の合計KP。
合計KPをみると、約1.5倍の差があります。
X入りのパーティの方が地面の一貫を消そうとする傾向があるといえるでしょう。
ただ、「ただ単に地面が一貫しているかどうか」でみればいいかというとちょっと怪しい。
Xでめっちゃ多いゲンガーを別としても、例えばクレセリアはYに5あるのにXで1なのである(1以下は省いてるので表には載ってません)。
直感的にはクレセリアがXの方にいても全然おかしくないイメージはあるんですが。
「なので地面が一貫してるか」でみるよりかは、個別のポケモンで見ていったほうがいい気はします。
「あくまでそういう傾向はあるんだな」で頭の中にいれておく程度がよいかもしれません。
地面が一貫しているか→△
⑥天候始動+天候エースがいる場合はY
これはKP表からではわかりませんので、全体のパーティからみていきましょう。
圧倒的サンプル不足感。
今回Xに2体いますが、これはもうちょっとパーティ数増やしたらわかりませんね…。
そもそもXのだってカバドリュ偽装な何かな可能性全然あるしね。
今後リザードンパーティ100体とか集めた場合は追記検証で補足するかもしれませんが、今回の情報からはちょっと判断できなさそうです。
天候始動+天候エースがいる場合はY→わからない(情報不足)
⑦まとめ
①〜⑥を順番にみていきましたが、いかがだったでしょうか。
今回の結果を表にまとめてみました。
統計的手法で調べたわけではないので妥当性がないだとか、そもそも「こいつってライコウに弱いか?」みたいなところで私の主観が入ってる可能性全然ありますが、しかし傾向としてはだいたいこんな感じなのではないでしょうか。
5 他のみわけかた
さて、4では今までいわれてたみわけかたの真偽を検証してきました。
ここではKP表とパーティをみている中で他に「こんなみわけかたもあるんじゃない?」って思った方法を2つ紹介したいと思います。まあ2つめは普通に言われてそうなのもありますが…。
①個別のポケモンで判断する
つまりは「◯◯の傾向があるならXだ」「◯◯の一貫があるならYだ」みたいな大体の方向性で判断するのでなく、「◯◯がいたらYだ」のように具体的なポケモンがいたらどっちだと判断する方法。シーズン毎に型などの流行り廃れがありますから(シーズン8の素催眠ゲンガーなど)、今後通用しなくなっていく可能性はありますが、個別のポケモンで判断していった方がよい気がしました。
最初にXY別に多かったポケモンを紹介しましたが、差が多いポケモンだけでもう一度紹介。
◆Xのほうが多いポケモン
まずはXの時に多いポケモンから。
確率は「そのポケモンがリザードンと並んでた時にXである確率」です。
クレッフィやエルフーン、ジャローダと起点作りのポケモンが多いのは前述のとおり。
特に注目したいのはゲンガーですね。
確率も83%とかなり高いのもそうですが、KPもリザードン入りパーティでは約1/3のパーティにいるので、判別材料として非常に利用しやすい点が優秀です。
そしてもう1つ、マンムー。
これは「マンムーが入っていたらXっぽい」って利用方法もそうですが、「ライコウの一貫性が高かったらX」って判断するときの注意点として覚えておきたい。
「ライコウに弱い場合はX→だからライコウに強い場合はXの採用理由が減る」ってのはあるんですが、「一貫を消しているのがマンムーの場合はそうとも言い切れないぞ」と考えないといけなさそうです。
◆Yのほうが多いポケモン
次Yの方が多いポケモン。
確率は「そのポケモンがリザードンと並んでた時にYである確率」です。
特に注意したいのは上3体ですね。
マニューラはKP数こそ少ないものの、今回の60パーティの中ではマニューラがいたパーティは全てYのパーティでした。
もちろんKP数が少ないため、もっとパーティを増やしていった時に違った傾向を示してくる可能性はありますが、覚えておいて損はないのではないでしょうか。
次、クレセリア。
サンダーもランドロスもそうですが、「地面の一貫がある場合はY、ない場合はX」…みたいなみわけかたもありましたが、それと逆の結果ですね。
特にクレセリアは数もそこそこ多く、またYだった確率が特に多いため、注意しておいた方がよい気がします。
最後にナットレイ。
おそらく岩と電気の一貫を消せるためでしょうか、非常にYの確率も多かった。
KP数も60パーティ中10体とかなり高く、判別する材料として使いやすいポケモンではないでしょうか。
まとめると、
・ゲンガーがいたら80%近い確率でX
・クレッフィ、ジャローダ、エルフーン、グライオンいたら70%強でX
・マンムーがいたら70%近い確率でX、またライコウに強いのがマンムーだけの場合Xを疑う
・マニューラがいたらほぼY
・ナットレイがいたら80%近い確率でY
・クレセリアがいたら80%近い確率でY
これらを覚えておくと、かなり判別するのに有用な手がかりになるのではないでしょうか。
②受けループっぽいパーティかどうか
「ぽいってなんやねん」って思われるかもしれませんが、具体的にはこんなパーティのこと。
ラッキー、グライオン、バンギラス、エアームド…みたいなよく受けループにみられるポケモンのうち、複数が入ってる場合はXであることが多い。
もっと言えば「鬼羽リザードン」ですね。
いわゆる鬼火とはねやすめで物理を潰すリザードンXの使い方。
わたしは受けループを使ったことがないので戦術的に鬼火を組み込むのがありなのかどうかはわからないですが、耐性も高く物理防御もそこそこ高いリザードンXは組み込みやすいのでしょうか。
6 まとめとリザードン検定模試
さてさて、長々と書いてきましたが、ここらで1回まとめてみましょう。
ここまでの考察の結果です。
XYどちらも上のものほど重要性が高そう。
地面の一貫、例外多すぎじゃねーのって気はしないでもない。
さてさて、じゃあ実際にこれでいくつかリザードンのパーティを判断してみましょう!
いくつあてはまるでしょうか。
パーティは適当にネットで「リザードン パーティ」で検索してもってきたもの+私が実際にレートであったやつです。
もしかしたら上のリザードンサンプルの中にあるパーティもあるかもしれないですが、まあ恣意的に選んだわけじゃないので許して。。。
1つずつ答えをみてきましょう。
①→Y
クレセリアがいるのでYが濃厚。
起点作りのポケモンとしてはライコウがいるので若干迷いますが、もしXだった場合地面の一貫がなかなかヤバイことになりそうです。
②→X
これはわかりやすいですね。
ゲンガーがいて、起点作りのエルフーン。
ついでにロトム水もXの時に多いポケモンでした。
Yの特徴としてガブリアスが多いもありますが、他のものより正確性が低いことと、Xの特徴がいくつかあるためXと判断できます。
③→Y
Xの特徴のゲンガーなし、起点作りのポケモンなし、ライコウに弱くない、受けルっぽくもない。
Yの特徴のクレセリア、ナットレイもいませんし、地面の一貫も高くはないですが、サンダーとマニューラ、ガブリアスはリザードンYの場合に多いポケモンです。
④→Y
ナットレイがいるのでY濃厚。
Xの特徴も満たしていませんし、Yって判断でいいでしょう。
あと上には載せてない方法ですが、もしXだったらドラゴンがカイリューサザンドラと合わせて3体になってめっちゃ動きにくそうって判断もできますね。
ドラゴンタイプは2体までの被りはありえますが、3体目以降は少ないだろうという判断は可能かもしれません。
⑤→X
Xの特徴のゲンガーがいますが、同じくYの特徴であるナットレイもいます。
場合地面の一貫性がすごいことになってるのでYっぽい気もしますが、電気の一貫性(特にロトム火やライボルト)を考えるとXだという気も。
うーん。
正解はXでした。
こんな感じでだいたいのパーティに対しては判断の手がかりとすることができますが、最後の⑤のように私が今回まとめた結果だけでは判断しにくい場合も。
こういったところは、今後また検討と検証して詰めていきたいです。
7 結び
リザードン検定記事、おわり!リザードンって相手にすると本当に強いですよね。
特に鈍足でパーティが固まってる場合、判別間違えると悲しい対戦結果になることもしばしば。
わかっていても押し切られる時もある。
ただ初代で赤を買い、最初に手に入れたポケモンがヒトカゲだった人間としては対戦でしっかり戦えるポケモンになったのは非常に嬉しいところ。
今回の記事で全てのリザードン入りパーティをあてれる!…とまではいいませんし、1分30秒の選出時間では判断するのが難しいところもありますが、判断するための材料としてはある程度役立つものになっていると嬉しいです。
今回あげた中でも、特に考察部分ではツッコミどころがあるかもしれません。
その場合はTwitterでもコメント欄でも「どこどこはこうじゃねえの」って教えてくださると助かります。
最後になりましたが、Twitterで「リザードン入りパーティ教えて」って声に反応してくれた人たち、本当に助かりました。
ありがとうございました!
では今回はここらへんで。
また見にきていただけると嬉しいです!
<書いた人のtwitter>
リザードンの見分け方がわかりやすく書いてあってとても助かります
返信削除おかげさまでリザードン問題は解決したのですがルカリオ、ギルガルドなどの物理特殊両方考えられるポケモンがどちらか未だに判別できません
ととさんはどうやって見分けてますか?
コメントありがとうございます!
削除うーん、そいつらもなかなかみわけるのは難しいですよね。
私もいつも苦労しています。
普段はどっちが来ても大丈夫なように対策してる、というのが本当のところ。
ルカリオならスカーフトゲキッスで上からだいもんじをうつだとか、ライボルト使ってる時なら上からかえんほうしゃで確1がとれたり、ふうせんギルガルドだったり。
ギルガルドも基本は同じ。
ただ選出段階である程度あたりはつけてはいます。
例えばギルガルドならまず「どくまも型か」「アタッカー型か」の2つでわけます。
ギルガルド以外に耐久ポケモンへの回答が少なそうならどくまもを中心に対策し、そうでないならアタッカーへの対策に切り替える…といった感じですね。
物理特殊はなかなか難しいところ。
基本的には積み技があり壊滅しやすい物理を重くみつつ選出はしますが、具体的な決め手は今のところもてていないのが現状です。
基本的には「どちらの型も対応できるよう選出する」のが基本で、もしそれが難しいようなら「どっちかの型でしか対応できないものがいるかどうかで絞込」…といった順で選出しています。
うーん、あんまりうまい回答になっていなくて申し訳ないです。
また質問者さんもうまい方法みつかったらコメントしていただけると嬉しいです。
途中で○△とか抜けてませんでした?
返信削除コメントありがとうございます!
削除◯△は各項目の最後につけてましたが、具体的にどこが抜けてるでしょう?
ちょっといま見直してみつからなかったので…
ドータクンの特性の判別なんかもこれと同様当たれば楽しいですよね
返信削除このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除はじめまして!
返信削除ブログ拝見させて頂きました。ととさんのブログは今まで見た記事の中に一番詳しく、丁寧に書きられたものでした。まとめ大変お疲れ様でした。
確かにリザードンのみわけかたは難しいね、环境変化によって色々の可能性がありますが、この記事は最もわかりやすいみわけかたがまとめていた、考え方とっても勉強になりました、ありがとうございます。
ちなみに、私はこの記事を転載したいですがいかがでしょうか?お返事、まっております。(ps:無理なお願いに判断されで、断れるも大丈夫です。これはととさんが苦労した個人成果ですから。)
コメントありがとうございます!
削除返事、遅くなってしまった申し訳ないです。
わたしの記事へのリンクを張っていただけるなら全然構いません!
よろしくおねがいします。
ありがとうございます!
削除リンクだけでいい。
よろしくお願いします。